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英国の教育改革
(「教育基本法の改革から始まった英国の教育改革」日本会議版参照)
■ 英国の教育改革の調査報告書があります。「教育基本法の改革から始まった英国の教育改革」(日本会議版)です。英国の中学校の歴史の教科書には アヘン戦争について記述していない・・と聞きました。「あのひどいアヘン戦争について、英国が子どもたちに教えないのは、おかしいではないか?」・・という指摘は適切ではない・・ との論評を著名な教育評論家から聞いたことがあります。国家として英国が、自国の子どもたちを教育する立場からすると、「アヘン戦争」をどう教えるかは、英国の判断が優先されるべき・・ というのです。 eikoku001.jpg(335548 byte)
■右のグラフは説明書によると、英国の中学生が卒業時に全国共通テストを実施し、標準以上の成績をとった生徒の割合をグラフにしたものだそうです。 1988年を境に成績が急上昇したことを表しています。この1988年こそ英国の「教育基本法」を改正した年なのです。この実証的なグラフが意味する背景を探ってみようと思います。  eikoku002.jpg(335548 byte)
■下記に英国の教育史をご紹介します。
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1944年「教育法」は労働党主導で作成された。労働党政権下で作成された教科書は偏向歴史教科書で、サッチャー政権の登場までの間、英国は苦しんできたといいます。
1985年ロンドン教育当局で使用中の1冊の自虐史観歴史教科書を保守党の政治家が問題視して波紋を広げました。
「人種差別はどのようにイギリスにやってきたか」と題する教科書は、イギリスの植民地 支配の残忍性と、その犠牲になった有色人種(アジア、アフリカ、中南米)の悲劇をグロテスクなイラストで強調する一方、イギリスを「人種差別に満ちた侵略国家」として非難し、国旗、キリスト教、君主制 に対する激しい憎悪を煽るものでした。

■1980年代は、英国は労働組合の専横と長期にわたる経済不振、満足に自分の名前も書けないまま中学校を卒業する若者たち、これら「イギリス病」の深刻化は、誰の目にも 明らかでした。
■サッチャー政権はこの偏向歴史教科書を改定するところから改革を始めました。
以下、右側に改定前、左側に改定後を示します。
【改定事例1】
アジア、アフリカを次々に搾取することで財を蓄えたイギリスをまん丸に太った豚に例えていた。これをアフリカ支配の地図を示して、植民地化は英国のみならず、 ヨーロッパ諸国も行っていた・・と表現を改定した。
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【改定事例2】
イギリスの繁栄が植民地国の多くの犠牲の上に成り立っている・・という表現を、イギリスはあらゆる植民地国に鉄道を敷いた。ボンベイのビクトリア駅もその1つだ・・と いう説明に改定した。
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【改定事例3】
奴隷貿易について、グロテスクな表現から客観的な奴隷三角貿易をヨーロッパ諸国も従事した事実説明に改定した。
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【改定事例4】
イギリスの発展の犠牲になった奴隷のイメージを強くアピールする表現から、アフリカに居ても圧政下にあって、苦しんでいた・・と説き、 イギリスはアメリカのリンカーン(1863年)よりも前に奴隷制度を廃止した(1807年)と表現を改定した。
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【改定事例5】
ビクトリア女王をアジア、アフリカを搾取する象徴としての表現から、等身大の女王の写真を掲げて、イギリス繁栄の時代として 君主制を説明する表現に改定した。
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【改定事例6】
人種差別を正当化する頂点に女王が居るイメージを、近代国家イギリスの基礎を築いた女王として表現を改定した。
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■1988年教育改革法によって生じた歴史教育論争の最中に、サッチャー首相は1989年9月、ベルギーで演説し、「ヨーロッパ人がいかに世界の 多くの土地を探検し、植民地化し、・・・そして私は何ら釈明することなく申し上げますと・・・文明開化したかは、誠に素晴らしい勇気と才覚のものがたりでした」 と言い放ちました。歴史教育を政治的に利用する勢力に対抗するためには、首相として明確に対応するしかない、という覚悟のほどが伝わってくる演説でした, と報告されています。
■英国の偏向歴史教科書を改訂した時点と、最初に示した英国の中学校卒業生の成績グラフが急速に右肩上がりに上がっている現象が重なるのです。 子どもたちの教育の根本に、「自国に対する誇り」という要素が大きく係わっていることが指摘できましょう。
日本にも同じような教科書問題を抱えています。英国の先例を参考にすべきだと考えます。自国を貶める自虐史観の教科書は子どもにとって百害あって一利なし・・と云うべきでしょう。 英国の教育改革はもっと奥行きがあるのですが、ここでは歴史教科書史観の部分のみピックアップ致しました。
英国の教育改革の詳細については日本会議(03-3476-5689)にお問い合わせください。(完)